2016/01/11

1996年うまれ

今年成人式を迎えた新成人が生まれた1996年、
関西は前年の阪神淡路大震災の傷が癒えないまま、
薄闇の中を手探りで進まざるを得ない時期だった。

毎年子供の誕生日には、あれからからもう何年と数える。
“あれから”とは震災のこと。

この子たちの生まれた年を震災と切り離せないことがかわいそうであるが、
被災地やその周囲では仕方がないことかもしれない。

ただ、いつの時代も共通だけど、
子供たちは周りのことなどお構いなしに、健やかに伸び伸びと育つ。
その姿が傷ついた両親、そして周囲の大人たちを勇気づけてくれた。
もちろんボクも息子の成長が生きる糧であった。
親は皆そうだ。

知人から送られてきた、顔見知りの子供たちの成人式スナップ、
みな見事に成人しているが、カメラに見せる笑顔は小学生の頃のままだ。
あれからもう20年‥‥‥。
ことしで震災からの区切り方をやめようと思った。


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