2020/10/30

冬支度

蓼科の11月は本格的な冬の手前、終わろうとしている紅葉が最後の鮮度を誇っている。
今年最後になる蓼科のアトリエの冬支度。

最後の大仕事はウッドデッキのメンテナンス。
雨露と積雪で都会よりも早く傷む山小屋のデッキ、
抜けた床は土台にも影響するので、一冬は放置できない。

引き抜きにくいスクリュー釘に苦戦しながら、朽ちかけた米松の板を剥がしてゆく。
工務店の友人に加工を頼んだ真新しい床板はヒノキ材。
補修用の床材としてはちょっと贅沢だが、
耐久性ではこの上ない。

最後にオイルステインで真っ黒に仕上げると、森に浮かぶ心地よいリビングルームが再生した。
当面は安心して山小屋ライフが愉しめる。

もちろん管理会社がひとしきり維持管理をしてくれているものの、
多少のメンテナンスはDIYできたほうが楽しいし、なにより経費の節約にもなる。
わざわざ旅にきて、手間暇かけて家を維持する。
それはホテルと異なる山小屋の愉しみ。

今年最後の標高1700メートル。
静かに真冬が迫っている。
親しくしていただいているご近所の友人たちと、
ストーブの前で夜更かしよう。


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