2009/11/20

中国食文化

正午過ぎ、30分遅れのJAL便で上海浦東空港へ到着。
しばらくすると出迎えのO蔵氏、Y口氏がロビーでコーヒーを飲み終え現れた。

「お昼はおいしいドイツ料理でもどう?」数日前から先に上海入りしているO蔵氏が切り出した。 もう中華料理は食べ飽きたという様子。

「ゴメン、三日しかコッチ居ないから広東メシ食べさせて。」そう言って市内に繰り出し、定番の広東料理と青島(チンタオ)ビールで乾杯をした。

なぜか日本ではめったに中華料理は食べないのに、“コッチ”ではそれしか食べない。本場ならではでの味はもちろん、テーブルに贅沢に並べられるお皿を眺めるのが楽しい。それからオーダー時に店員と掛け合うのもめんどくさいが面白い。っていうか食事が楽しみで上海に出張している感すらある。

なんでも“セット化”された日本のメニューとは異なり、“コッチ”は前菜、スープ、メイン、デザート、それにお酒をじっくり選ぶ習慣がある。
向こうのテーブルでも、喧嘩してんのかなぁと思う勢いで客と店員がオーダーのやり取りをしている。それはそれで活気があって面白い。

辛好きボクの定番は辣子鶏。唐辛子と鶏肉の揚げ物だけど、唐辛子9に鶏肉1くらいの割合でお皿に盛られてくる。やたらとビールが進むんだけど、翌日のトイレもかなり辛くなる。

またお茶をこよなく好む習慣も優雅で贅沢な中国の食文化だろう。
今回新天地でO蔵氏の知るという自慢の茶屋で、冷えた体を休ませる。この数日間の上海は極寒だった。 自然と顔もほころんでくる。
“コッチ”のお茶には独自の作法があり、店員さんが手馴れた手順でいれ立てのお茶の香りと味を楽しませてくれる。

最近では菊花茶もワイングラスで出していたりして、見た目にも楽しい中国のお茶は、日本やイギリスのお茶よりも素敵かも。

それでいて1元(13円くらい)でおいしい屋台飲茶もほおばれる。奥深すぎる中国の食。四千年 謝謝。 (源)


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